新たなプロジェクトが生まれる時、それは新たな課題が生まれる時でもある。モノづくりをゼロから考えていくことは難しい。
けれども、この仕事にやりがいが持てる絶好のチャンスでもある。そのことを、アイシン高丘の社員たちはよく知っている。
CAREER STEP
1996年 | アイシン高丘入社。法務グループへ配属 |
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2000年 | ATTCの会社設立を進め、副社長に就任 |
2007年 | 国内外関係会社の管理、方針策定・管理、法務などに従事する |
2011年 | 吉良工場の工場管理部で生産管理、要員管理、予算管理などの工場運営に携わる |
2014年 | ATLTの総経理に就任 |
2017年 | 執行役員に就任 |
アメリカ インディアナ州での工場設立にあたり、土地探しから設立にあたる交渉まで全てに携わりました。会社の立ち上げに成功し、業績も好調だったこともあり、その当時の私は天狗になっていました。ATTCでは総司令の立場。当時のことを思い返せば、独りよがりな発言や行動もみられ従業員に対して、寄り添うという発想はありませんでした。力で現地社員をおしつけようと行動していたのです。「偉そうにしているけど、社員はついてきているの?」という嫁の言葉が、自身の言動を振り返るきっかけとなりました。従業員のチカラを引き出してやる事が出来ず、駐在期間が終了し日本に戻ってくることとなりました。
日本人駐在員約15名、中国人従業員1000名以上を統括する社長として、中国天津にあるATLTに駐在。従業員そして従業員の家族にも「いい会社だね」と言ってもらえる会社にすべく私の奮闘が始まりました。利益を出して、給料を上げる事は当たり前のこと。より働きやすい環境を提供できるように現場に入り込み、共感を作り出してきました。帰宅時に作業着が汚れていない工場にすべく、設備化を図り、食堂や事務所を整備してきました。また、従業員の家族を呼んで、工場見学を実施。その後は、みんなで食事をする。従業員とその家族のために、何かをしたいという気持ちが私を動かしていました。
まだまだこれからも改善が必要でしょう。しかし会社を成長させることでどこにも負けない働きやすい環境を提供できる会社にしていきたいと考えています。
現在のクルマづくりにおいて、軽量化や環境規制に則した製品の開発・生産は必須です。EV車やFCV車に向けた製品開発はもちろんのこと、鋳造などの既存の事業に拘らない新たな事業展開も必要となってきます。今後は、培ってきた経験や実績に裏打ちされた豊富なノウハウが、グローバル規模で集約されてきます。それらを組み合わせてつないでいくことで、今までに全くなかったようなビジネスを生み出せると考えています。そのためにも、失敗を恐れない精神や、従来とは異なる新しい発想が欠かせません。性別や国籍に関係なく、柔軟な発想力や視点を取り入れていきたいですね。
グローバルにビジネスを展開するアイシン高丘は、海外で自分のチカラを試す機会に溢れています。分業制の日本では経験することが出来ない初めての業務領域に対しても精通することができる。新しいことに挑戦することは、誰にとっても怖いことかもしれません。それでも、それにチャレンジする勇気・好奇心が必要ではないでしょうか。あらゆることに目を向けることにより、人として大きく成長できるステップがあり、世界に大きな影響を与える成果を得ることが出来るのです。だからこそ、海外で活躍するステージをチャンスと捉えて前向きに行動してほしいと思います。